2021年6月に千葉県で発見された「ミナミジサイチョウ」という鳥が話題になっています。
この鳥は、日本には生息していないはずの鳥なのですが、なぜ千葉県柏市にいるのでしょうか。
この記事では、ミナミジサイチョウの生態を中心になぜどこから来たのかを紹介したいと思います。
ミナミジサイチョウの詳しい生態を解説
名前:ミナミジサイチョウ(南地犀鳥)
全長:90〜130cm(羽を広げた場合200cm以上)
属性:サイチョウ科ジサイチョウ属
生息地:アフリカサバンナ
あだ名:草原の掃除屋
名前
ミナミジサイチョウは、南地犀鳥という漢字で表現される鳥です。
「犀」という字はサイと読むんですが、大きくなるとサイの角のような鋭いくちばしになります。
南に生息している、サイのようなくちばしを持つ鳥という意味なんだろうと言われています。
見た目は結構怖いイメージがあって、特に目の周りや喉袋だけ真っ赤になっているのが印象的。
カラフルな色の動物ってなんか怖いな〜と感じるんですけど、この鳥も見た目インパクトありです。
生息地
アフリカ地域のサバンナに生息している鳥で、日本は気候的に生息地に入っていないそうです。
サバンナというと、赤道付近にある平均気温が18度以上の草原エリアのことを指して言います。
雨季と乾季が分かれていて、野生の動物たちが生息するのに適した環境と言われています。
ちなみに、日本国内でサバンナ気候に該当する場所は、最東端・南鳥島です。
地図上の場所はどこかというと、このあたりです。
本州から1800km以上も離れた島ですから、千葉県とは気候は全然違いますね。
いったいなぜ千葉県で生息しているのか、、後ほど詳しく書きますが謎ですよね。。
エサ
ミナミジサイチョウは肉食と言われていて、地上の生き物を食べます。
トカゲやクモなどの昆虫類をはじめ、カエルやヘビなど広範囲の生き物を食べる傾向にあります。
生態系を壊す可能性がある鳥と言われるのは、何でも食べちゃう特徴があるからなんですよね。
ちなみにですが、このミナミジサイチョウは「草原の掃除屋」と言われています。
鳥類なので飛ぶ能力はあるのですが、地上を歩いて行動することが多いのが特徴的。
なので、基本的にエサは地上に生息している生き物になるわけですね。
寿命
ミナミジサイチョウは、だいたい50年ほど生きると言われています。
50年は長生きなのか?というと、このサイズの鳥類ならわりと普通くらいかなと思います。
ハト30年、オウム50年、カモメ30年、ツル40年が平均寿命らしく、、鳥って長生きなんですね笑
なので今回報道されたミナミジサイチョウは、今後もまだまだ生きる確率が高いでしょう。
ただ気候の違いによる影響が分からないですが、寿命的には生き延びると言えるでしょう。
千葉生息ミナミジサイチョウはなぜどこから?
さて、千葉で発見されたミナミジサイチョウは一体どこから来たのでしょうか。
まず結論を言えば、誰かが飼っていたペットが逃げたのがきっかけかなと思います。
可能性はゼロではないですけど、近隣の動物園から脱走した報告もないのでこの線は薄そう。
はるばるアフリカから飛来したとかなら別ですが、、もともと千葉で誰かが飼っていたのでしょう。
ミナミジサイチョウ目撃情報や写真・動画
過去の目撃情報
2021年5月に大きく報じられたミナミジサイチョウですが、実は過去にも目撃情報がたくさん!
そもそもWikipediaによれば、2009年8月にすでに日本での繁殖が確認されていたそうです。
それ以外にも、様々な場所での目撃情報がアップされていました。
Yahoo知恵袋(2020.8.17)
千葉県柏市立手賀東小HP(2021.2.3)
「校長先生,大きな鳥が来た!」と、あわてて校長室に呼びに来てくれた子供がいて、急いで駆けつけると隣の畑を大きな鳥がゆっくり歩いていました。
「ミナミジサイチョウ」という絶滅危惧種で、本校の近隣でも目撃情報があり、どこからか逃げた鳥だろうということでした。
まるでアフリカのサバンナにいるような楽しい時間を子供たちと共有することができました。
Twitter(2020.8.7)
朝から変な鳥と遭遇したわ。 pic.twitter.com/QTbc4pGe1M
— かなた (@HakusuiKanata) August 6, 2020
Twitterの動画、なんかオーラというか王者の風格みたいな雰囲気かもし出してないですか?
こんな鳥いたら、怖いから避けて通ってしまうくらいただならぬ空気感を感じます。。。
しかも肉食でカエルやヘビまで丸呑みしてしまう鳥ですから、念のため近づかない方がいいですね。
これかなり疑問で、日本の寒い気候でもちゃんと越冬できるのか?どうやって?と思いますよね。
2009年から繁殖が確認されているので、結論越冬できちゃってるのは事実なんですけど。
おそらく、千葉県南部の館山など比較的冬でも暖かい地域に移動していると思われます。
サバナ気候の南鳥島まで飛んでるとは思えないので、それか近くの暖かい場所を見つけているかですね。
寿命も50年と長いので、目撃されている鳥は全部同じ個体の可能性もあるかもしれません。
まとめ
以上、今回は千葉県柏市で発見されたミナミジサイチョウについてまとめてみました。
大きく報じられたのは初めてでしたが、たびたび目撃情報は寄せられていたみたいですね。
生態系の破壊が心配ですが、、数も多くなさそうですし見物用として放置されるかもです。
見つけた際は、いたずらなどせずに暖かい目で見守ってやってくださいね。