2021年東京オリンピック開催に向け、コロナ対策として多くの看護師や医師の募集が始まっています。
開催可否について賛否両論が分かれる中、看護師の求人内容に注目が集まっていますね。
そこで今回は、東京オリンピックの看護師募集条件をピックアップして紹介したいと思います。
東京五輪の看護師募集の状況
本来であれば、めちゃくちゃ盛り上がっていたはずの東京オリンピック。
新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が出されるなど、日本国内それどころではないですね。
特に医療の病床使用率が逼迫してしまい、病院の受け入れが滞っている自治体も出てきています。
そんな中、東京五輪組織委員会が「5日以上看護師500名を派遣要請」していることが判明。
ただでさえ大変な医療環境なのに、なぜ東京五輪に人員を割くのかと国民からも大批判を食らってます。
不要不急と言われる五輪ですから、確かにこの批判が高まるのは当然だよな、、とも思っています。
このことについて菅総理は「休んでいる看護師さんがいると聞いている。招集可能」と発言。
コレまた火に油状態で大炎上、国民の不満が一気に爆発してしまっているのが現状と言えます。
東京五輪で働く看護師の待遇について、お伝えしていこうと思います。
東京五輪で働く看護師の求人情報
では、ここから東京五輪での看護師の勤務条件をご紹介したいと思います。
勤務場所・期間
勤務場所と期間
場所:大会前はトリトンスクエア、大会中は選手村
期間:2021年4月1日〜8月31日
この5ヶ月間が勤務期間だとの定めがありました。
大会前と最中では勤務場所が異なるのですが、期間中は選手村での勤務となります。
世界各国から選手が集まる場所ですから、コロナ対策の観点からいえばかなりリスクが高いですね。
勤務期間には補足があり、非常勤=期間の定めのある1ヶ月以上の雇用となっています。
つまり、非常勤といえど1ヶ月以上のそこそこの期間働かないとダメだということですね。
5日以上という組織委員会の発言って、なんだったんでしょうか??
勤務体系
勤務体系
勤務日:平日週5日
勤務時間:9:00〜17:45
勤務は普通の条件だな、という印象。
大変でないなら働いてもOKかな・・と思うかもですが、こんな条件も追記されています。
※宿泊施設なし、自宅通勤
※大会期間中は土日祝も勤務あります。
※勤務時間の変形労働時間制に対応あり。
※大会期間の2ヶ月は24時間体制となるため当直あり。
驚きだったのは、宿泊施設はないので自宅からの通勤となるというもの。
完全隔離しないと変異株蔓延の恐れがあるのに、こんなユルユルでいいのでしょうか。
あとは、大会に入れば一気に忙しくなって勤務体系が変わりますよというもの。
特にコロナ対応があるので、今年の五輪に関してはかなりバタバタしそうな気がしますね。
給与体系と報酬
給与体系と報酬
基本給:235,000〜311,000円
残業代:15時間程度を想定
どうですか?報酬として安いか高いか判断できますか?
私の印象としては「非常に安い」と感じましたし、これなら一般の病院で働く方を選択するかなと。
海外の変異型コロナに感染するリスクがある中での勤務ですから、破格の条件でもいいくらいでは?
ちなみにこの求人情報は「eナースセンター」という看護師向け紹介事業のサイトのものです。
政府と提携しているサービスなので、情報の信ぴょう性としてはそこそこ高い情報と思います。
2021年4月から募集していることを考えると、看護師が集まっていないことが容易に想像できます。
まとめ
以上、東京オリンピックの看護師求人情報を一部抜粋してご紹介しました。
特殊な労働環境になるにも関わらず、条件面では全く魅力を感じる内容ではないという印象でした。
看護師人材確保のためにも、今一度条件見直しや高待遇への改善をして欲しいなと思った次第ですね。