2021年大相撲5月場所に十両初優勝を飾った宇良関。
順調に新入幕を果たしたのち、怪我で幕下への没落を経験していた宇良関が12勝3敗で優勝。
ここから巻き返しが期待される宇良関ですが、彼の特徴的な持ち技に居反りがありますね。
この記事では、居反りの由来や動画、プロフィールについてもまとめて紹介したいと思います。
宇良のプロフィール
名前:宇良 和輝
生年月日:1992年6月22日
身長体重:176cm/143kg
出身地:大阪府寝屋川市
所属:木瀬部屋
戦績:199勝79敗94休
まずは、宇良関のプロフィールについて簡単にご紹介します。
宇良関は本名が「宇良和輝」で、お父さんが沖縄出身でその地方に大字があります。
生まれた時の体重は4020gと非常に大柄で、身長こそ高くなかったものの体格は大きかった幼少期。
生後6ヶ月の時点ですでに立ち歩きができるようになり、成長も人一倍早かったと言われています。
4歳の頃に相撲を始め、わんぱく相撲にも出場するようになりました。
「しんどい」「疲れた」などの言葉は禁止の厳しい家庭、練習も厳しい環境の中でも弱音を吐かず。
何度倒されても泣くことなく、立ち上がって挑んでくる姿勢に、当時の指導者は魅力を感じたそう。
中学へ進学して本格的に相撲に打ち込むも、宇良関はなかなか背も体も大きくならず。
医者からは晩成型だと言われたそうですが、小さいながらも技を磨いて関西学院大学へ推薦入学。
当時は力士としての注目度は高くなく、芽が出るとも全く思われていなかったと回想していますね。
注目を浴びたのは、3年生の頃に現在の北勝富士関を破った取り組み。
北勝富士といえば、横綱・白鵬や日馬富士に土をつけたことのある力士ですよね。
大学時代に教員免許を取得したものの、プロになる決断をして木瀬部屋へ入門することに。
関西学院相撲部125年の歴史上、初めての力士誕生で、当時とても話題になりました。
そこから宇良関は急激な進化を遂げ、入門から12場所で新入幕を果たすことに。
度重なる怪我で、2018年に幕下陥落してしまいましたが、2020年11月に再び十両に昇格。
技術力の高さや身体能力は「相撲界の宝」と言われており、今後の飛躍に期待が高まっています。
宇良の必殺技「居反り」の由来とは
この宇良関の得意技といえば、珍しい決まり手「居反り」であることは有名ですよね。
居反りとはどんな技なのか、なぜ宇良関が居反りを使えるのかを解説したいと思います。
居反りとはどんな技?
居反りとは、相手の懐に潜り込み、両膝の裏を抱えて反り返って後ろに投げる技です。
分かりやすいイメージで言えば、バックドロップのような技を想像してもらえると良いですね。
この居反りが相撲でなかなか見られないのは、体重が重たいことと、小柄な力士しかできないから。
平成時代には全く決まり手になっていない技で、以前で言えば1993年に智ノ花が決めていますね。
それだけ難易度の高い技なので、それを駆使できる宇良関に注目が集まっているわけです。
実際に宇良関が決めたシーンの映像がありますので、こちらに載せておきますね。
ちなみに、レスリングの世界で言う居反りは、ダブルリストアームサルトと言われています。
テレビタレントでもお馴染みの元レスラー・長州力さんが得意にしていたのでも有名です。
とはいえ、身体能力と小柄ながらパワーを持っている宇良関だから可能と言えますね。
居反りを習得できた理由
では、なぜ宇良関が居反りを体得できたのかというと、レスリングの経験があるからです。
宇良関は小学校3年生からレスリングを習っていて、その時に居反りを覚えたんだそうです。
もともと宇良関は、運動神経がよくレスリングでも実力を発揮していたタイプ。
全国大会で2位に入賞するくらいレベルが高く、その時代に居反りの原型をマスターしたそうです。
相撲以外のスポーツを経験してそれを生かすというのは、今後スポーツ界に大事になるでしょうね。
ちなみに、宇良関はその他にも「撞木反り」「足取り」などの珍しい技を使いこなします。
アクロバット相撲と言われて注目されていますし、ぜひ色んな場面で観戦できたらなと思います。
まとめ
以上、2021年5月場所の十両で優勝した宇良関のことについて紹介させていただきました。
相撲界の未来を担う期待の選手なので、これからもチェックしてもらえればと思います。
怪我で離脱している力士が多いですし、ぜひ実力を発揮して横綱までなってほしいですね!