2021年9月29日に行われる自民党総裁選、これに勝利した人物が次期100代総理大臣になります。
菅首相が不出馬を表明したことで立候補者が次々と現れ、群雄割拠な情勢になっていますよね。
そんな中、国民人気No.1と言われる高市早苗さんは女性初の総理大臣になることはできるのでしょうか。
自民党の派閥や票の動きなどを簡単に解説をしていきますので、ぜひ読んでみてください。
2021年自民党総裁選をわかりやすく解説
連日、東京パラリンピックと自民党総裁選で大盛り上がりとなっていますね(あれコロナは?笑)。
でも一般市民にとって、何がどうなっているのかイマイチ仕組みがわかりにくいんですよね。
なのでまずは、2021年自民党総裁選がどんな構図になっているかを解説していきます。
投票から総裁誕生までの流れ
この図が非常にわかりやすいんですが、全766票を総裁候補で取り合う形になっています。
自民党国会議員383票は383人(1人1票)が、それぞれ投票できるようになっています。
党員・党友票というのは全国の地方にいるメンバーで、各地方で383票を投じることができます。
過半数の384票を獲得した人はそのまま総裁へ、過半数超えがいなければ上位2人の決選投票。
とてもシンプルな仕組みで、各総裁候補は身内の自民党メンバーにいわば「社内営業」をするわけです。
自民党に存在する派閥の存在とは
○○派とテレビでよく耳にしますが、自民党には昔から大きな派閥が存在しています。
自民党の国会議員はほとんどがどこかの派閥に属していて、仲良くしているわけですね。
例えるなら、同じ高校に通っているけど所属している部活は別という感じでしょうか。
で、今回の総裁選で派閥がなぜ重要かというと、派閥のボスの一声で票が動くからです。
麻生派の親分・麻生太郎さんが「Aさんを支持する」と表明すれば、麻生派はAさんに投票します。
会社でいえばトップダウン方式であり、社長の言うことは絶対!みたいなイメージですね。
なんとも古臭いですし、派閥議員の意思はないのか?と思う人が多いと思うんですけど、、
ただ日本の最高権力者を決める選挙ですから、歴戦のボスが取り仕切るのは必要とも感じます。
ちなみに菅義偉さんは、派閥も持っていないし所属もせずに首相になった珍しい方。
2020年9月の総裁選では、細田・麻生・竹下・二階派から支持を得て圧勝しています。
無派閥で圧勝=相当な実力者だったわけで、政治家としての腕前は誰もが認めていた証拠。
一方、首相を退任したら派閥がないイチ議員になるので、発言力を失ってしまうとも言えるでしょう。
高市早苗総理誕生の可能性
さて、では高市早苗さんは初の女性総理になる可能性はどれくらいあるのでしょうか。
私の予想も含めて50%くらいはあると考えていまして、なぜかという部分をご紹介します。
高市早苗の人物像
ポイント
大阪出身の奈良育ち、神戸大学経営学部卒業
ハッキリした物言いで答弁が非常に上手い
安倍内閣で3代総務大臣を歴任、財政政策に強い
ガチガチの保守派、対中韓へ強硬姿勢が評価
ヘヴィメタ・バイク好き、デーモン閣下ファン
高市早苗さんは関西出身で、自民党の中でも無派閥として活動している国会議員です。
なので現総理の菅さんと立場的には似てるんですが、菅さんとは仲が悪いらしいですね笑
性格も真逆で、彼女はコミュニケーション力を持っているリーダータイプと言えるでしょう。
もともと彼女は安倍元首相と近しい関係で、第2次安倍内閣の政策立案の中心人物。
「サナエノミクス」という新戦略を掲げていますが、これはアベノミクスを軸にした内容です。
内容を見ても、どの総裁候補よりも充実していますし、強気な性格も評価に値すると思われます。
国家観として重要なのは、バリバリの保守派であることです。
保守派ってよくわかんない人という人は、改憲派・対中強硬派・靖国参拝賛成と認識してOK。
安倍→菅と長年続けてきた政治スタイルを引き継ぐ形なので、日本人的には良い傾向でしょう。
ちなみに、趣味はバイクやヘヴィメタだそうで、こういったユーモアも推せるポイントです。
他の候補者の方々もまとめた人物紹介記事もあるので、こちらをぜひ参照くださいね。
【簡単解説】2021年自民党総裁選ルールや立候補者の特徴をまとめてみた
高市早苗に対する派閥の動き
ここが一番重要なんですが、高市早苗さんは無派閥状態から票を集められるのでしょうか。
結論から言えば、かなりの数を集めることになると予想しています。
その理由は、菅総理の不出馬により大派閥の票の行き先が宙に浮いたからです。
そもそも2020年総裁選で、先ほどお伝えしたとおり4派閥が菅さんを支持したわけです。
この250票が菅総理の不出馬で票の行き先が未定になり、無派閥にもチャンスが生まれたのです。
さらに現状自民党は支持率急落でピンチなので、女性初の総理誕生は大きくプラスに働くでしょう。
なので、各派閥のボスが高市さんを支持する可能性も十分あるということなんですね。
そんな中、最大派閥・細田派の親分である安倍晋三さんが高市さん支持を表明しました。
これは非常に大きな動きで、票の獲得だけではなく他の派閥も追随するかもしれません。
麻生太郎さんは安倍さんと親密ですし、高市さんとも近しいので支持する可能性もありです。
ただ麻生派の河野太郎さんが出馬表明したので、どこも支持表明しないかもしれませんが。。
あとは竹下派・二階派がどうなるかですが、ここは情勢を見て当選しそうな人を支持すると予想。
二階派は議員歴の浅い人も多いので、生き残るためにも総裁に近い人を選ぶ傾向にあると思います。
ちなみに菅さんは河野太郎さん支持を表明しましたが、、派閥がないので影響力は小さそう笑
他の総裁候補の動き
ライバルとなっている他の総裁候補はどんな状況なんでしょうか。
岸田文雄
メディアによれば、一番総裁になる確率が高いのは岸田文雄さんとのことです。
自身の派閥47名ほどいますし、派閥のボスたちと長年関係を築いてきた方なので当然っちゃ当然。
しかしながら、気が弱くて優柔不断な性格なので、総裁には向いていないタイプ。
2020年総裁選に菅さんに負けたんですが、麻生さんに「出馬すべきですか?」と聞いたらしい。
麻生さんは苦笑いだったそうで、自分の出馬意思すらも決められない人が総裁は個人的に嫌だなと笑
また、先日メディアに「国民が求めれば森友問題を再度説明」と言っちゃいました。
森友は安倍・麻生政権の時に苦労した問題だったので、この発言が安倍・麻生を怒らせたそう。
大派閥のボスに配慮できない政治センスのなさ、、イチ国民として日本のトップはキツいでしょ。。
河野太郎
菅総理が不出馬となったことで総裁選に立候補したのが、国民に大人気の河野太郎さん。
彼はTwitter界で最も人気の高い政治家で、若い年代の人たちから親しまれている人物です。
コロナワクチン接種推進大臣としても知名度があり、彼が総裁になれば選挙に勝てるでしょう。
ただ総裁選は身内の仲間が選ぶものであり、河野太郎さんはあまり評判はよろしくない模様。
小泉進次郎さんと似ていて、世襲議員で人気はあるけど実績として語れる成果が何もない。。
また求心力が高いタイプではなく、一人で突っ走るので票を集めるのに苦労しそうです。
また、外交面では強硬姿勢に見えますが、中国に対して強い態度を取れないのもマイナス。
彼の父・河野洋平さんが、従軍慰安婦の強制連行を認めた大失態イメージも残っています。
国民人気が高くても、仲間からの信頼がなければ厳しいので、そこをどう打破するかですね。
石破茂
9月4日現在、いまだに出馬表明をしていないのが石破茂さんです。
このコロナの国難の時期に、情勢を見て出馬を決める人にそもそも首相は無理でしょう。
個人的に石破さんの考えや主張は好きなんですけど、実行力がなさすぎるのでリーダーはダメ。
「石破ニゲル」と揶揄されるほど度胸がないそうなので、、岸田さんと同じく不向きでしょうね。
派閥に関しても、安倍政権時代に背後から狙撃するような態度を見せたのは痛手。
この影響で、細田派・麻生派から支持を得るのは難しいでしょうし、国民人気もなさそう。
彼が総裁になっても自民党支持率アップは見込めないので、自民党員は投票しないと思います。
軍事オタク・アイドルオタクという一面もありますが、、なんか親近感が湧かないという、、笑
愛嬌のなさや性格の暗さがにじみ出ていて、国を代表する人物にはなって欲しくないと感じます。
あとは野田聖子さんも出馬意欲を見せているようですが、夫が反社なので言語道断。
その他の候補者も出てくるかもしれませんが、ここでご紹介した人の中で選ばれるでしょう。
正直、、、菅さんの続投が一番良かったと思うのは私だけ、、、?
ああ、石原慎太郎さんのような方が総裁候補にいたらな〜と思うこの頃です。
まとめ
以上、総裁選に出馬する高市早苗さんを中心にお伝えしてきました。
混沌とした時代にどんなリーダーが誕生するのか、とても興味を持って見ています。
高市さんが初の女性総理になるのはワクワクしますし、ぜひ日本を変えて欲しいと思います!