2021年6月9日、大阪の関空連絡橋において飛び降り自殺をした女性が現れました。
調べによると、和歌山カレーヒ素事件を起こした林真須美死刑囚の長女Aさんであることが判明。
さらに長女Aさんの娘・次女も一緒に飛び降りたとのことで、世間に衝撃を与えることとなりました。
なぜこの不可解な事件が起こったのか、その背景と自殺の理由について考察したいと思います。
関空連絡橋からの飛び降り事件の概要
まずこの事件、最初に発生したのは林真須美死刑囚の長女Aさんの娘・長女の死。
黒い血を吐いて倒れていると通報があり、病院に運ばれたもののそのまま亡くなったそうです。
腹部に複数のあざがあるとのことで、虐待による吐血・そして死亡であったと疑われています。
不思議で恐ろしいのは、その自宅には長女Aさん・夫・娘(次女)の3人全員いたこと。
つまり、外部から侵入されて危害を加えられたわけではないということなのでしょう。
夫婦どちらかが虐待を繰り返していて、娘(長女)が血を吐いたので慌てて119番したという背景です。
そしてもっと不可解なのがこの後の動き。
長女Aさんの旦那さんは、病院に同行していたものの、その後行方不明に。
そして和歌山市内の路上で、薬物による自殺を図って危篤状態となったところで発見されました。
長女Aさんと娘(次女)は、通報後に行方不明になり、その後関空連絡橋から海に飛び込み。
長女Aさんは全身打撲、娘(次女)は水死だったことがわかり、自殺だと断定されています。
結果的に夫婦と二人の娘が全員無理心中したような形となり、かつての林真須美死刑囚が起こしたカレーヒ素事件のように、不思議な死を遂げる結末となってしまいました。
林真須美死刑囚の長女Aさん一家自殺の理由
不可解なところがたくさんある事件ですが、長女Aさん一家はなぜ自殺したのか。
確かな報道はないですし、すでに亡くなっているので遺書がない限り真実はわからないでしょう。
その前提で、私の考察も含めてその原因を書いていこうと思います。
自分の人生への絶望
今回の自殺の原因は、おそらく人生への絶望ではないかと考えます。
なぜ絶望してしまったのかと言うと、大きく分けて2つあると思っています。
1つ目は母親である林真須美死刑囚の事件による精神的な問題が大きいと思います。
この事件が起こった1998年、長女Aさんはまだ中学生だったわけですが、彼女は当時から林真須美死刑囚の無罪を主張していました。
夏祭り当日母親とずっと一緒にいた長女Aさんは、カレーにヒ素を入れるような時間やタイミングはなかったことを話していて、両親が刑務所に入った際もずっと無罪を主張されていました。
それなのに母親は死刑確定・再審請求も却下されるようなことになってしまっています。
おそらく母親が罪人であるということ自体、周りよりかなり生きづらさを感じる場面が多かったと思いますし、中学生ながらにして人生の絶望を味わったという感覚もあるでしょう。
それが自分の娘(長女)に対する虐待という形につながったのかどうかはわかりませんが、人生の歯車が狂ってしまったのはあるでしょう。
その精神的ダメージが根底にあって、今回の事件に繋がったと言えると思っています。
そしてもう1つは、自分の娘である長女を死なせてしまったことです。
これは長女Aさんの周囲の証言ですが、自分の娘(長女)が生まれた時、本当に可愛いがっていたようです。
のちに虐待をしてしまったという事実はあるんでしょうが、それでも我が娘を愛していたことは間違いないようです。
長女Aさん自身、中学での衝撃的な事件があったものの、きちんと就職してガス器具の販売を行う営業マンとして仕事をしていたそうです。
人生をしっかりと歩んで立て直していた矢先、自分の大切な娘を自分の虐待でなくしてしまったことから、心が折れてしまい、自殺に走ってしまったのではないかと思います。
なお、長女Aさんの旦那さんは再婚相手だったそうですが、同じタイミングで自ら自殺を図っていることから、おそらく長女Aさんと話をして一家で心中しようと話したのではないでしょうか。
ただなぜ別々に行動を起こし、別々の場所で自殺を図ったのかは定かではないですし、陰謀論もささやかれる可能性がありますが、、夫婦ともに心中した可能性はかなり高そうです。
まとめ
今回、和歌山カレーヒ素事件を起こした林真須美死刑囚の長女Aさん一家の自殺について書きました。
娘への虐待と一家心中という痛ましい事件でしたが、その背景にはカレー事件の精神的ダメージがあったと言わざるを得ません。
詳しい情報はまだ開示されていませんが、死刑囚・林真須美さんはどんな思いなんでしょうか。
皆さんの参考・・にはならないかもしれませんが、読んでいただきありがとうございます。