2022年秋季北海道大会を制し、明治神宮大会へと駒を進めたクラーク記念国際。
選抜甲子園もほぼ内定、どんな戦いを見せてくれるのか非常に楽しみなチームになっています。
そんなクラーク記念国際で、主将兼エースとして活躍している新岡歩輝選手について紹介します。
新岡歩輝の経歴やプロフィール
プロフィール
名前:新岡歩輝(にいおかあゆき)
出身地:青森県つがる市
生まれ:2005年度
身長体重:175cm/67kg
利き手:右投げ右打ち
出身チーム:弘前白神リトルシニア
ポジション:投手・遊撃手
生い立ち
新岡選手が野球に取り組み始めたのは、物心がつく前の保育園の頃だったそうです。
きっかけは1歳上のお兄さん(新岡真輝)で、二人でよくキャッチボールをして遊んでいたとのことです。
こんな小さい時からボールを扱っていたあたり、すでにポテンシャルの高さを感じますよね。
中学では、兄弟ともに青森県の弘前白神リトルシニアに所属して、腕を磨いていました。
このチームは青森県でも有名な強豪クラブで、新岡兄弟は主力メンバーとして活躍していました。
ちなみに弘前白神リトルシニア出身のプロ野球選手には、西武・外崎修汰選手がいらっしゃいます。
兄・真輝さんはセンターを守り、弟・歩輝さんはショートを守っていました。
彼らは共通して「守備力が高い」という特徴を持っていて、俊足堅守の兄弟として注目されていました。
高校時代
進学先を注目されていた新岡兄弟ですが、彼らは北海道・クラーク記念国際を選択します。
理由はシンプルに「野球に取り組む環境」に魅力を感じたそうで、強豪高校への進学を決断します。
クラーク記念国際は、2014年創部の非常に新しいチームです。
「クラーク・ベースボールクラブハウス」という、綺麗で最新の設備が整ったクラブハウスが特徴。
野球部の寮=狭い・汚いといったイメージが一新されるような、素晴らしい環境になっています。
北海道の広大な土地を活用した大きなグラウンドなど、伸び伸びと野球ができるシステムが完備。
YouTubeで紹介動画がアップされていましたので、ぜひチェックしてみてください。
新岡兄弟はクラーク記念国際へ進学して、中学時代同様に兄がセンター、弟がショートで活躍。
創部8年ですでに北海道トップクラスの強さとなり、毎年甲子園に出場するような強さになりました。
新岡歩輝選手は、1年生の頃からショートに抜擢されてスタメン出場を勝ち取ります。
高い守備力にさらに磨きがかかり、高校生の中でも一流クラスの選手に成長を遂げることに。
2022年夏までショートで出場していたものの、2022年秋からは投手に転身して注目を浴びています。
新岡歩輝の特徴と動画
遊撃手から投手への転進を遂げ、主将としてチームを引っ張る新岡歩輝選手。
彼の特徴や魅力はどんなところにあるのか、ご紹介していきたいと思います。
変幻自在の投球術
新岡選手の最大の特徴といえば、投球術に長けているところでしょう。
彼は試合中の状況に応じて、スリークウォーター・サイドスロー・アンダースローを投げ分けます。
基本的にはスリークウォーターでの投球が軸なのですが、相手を見ながらフォームを変更。
打者のタイミングや反応を細かく観察し、臨機応変にフォームを変えてタイミングを外すんだそうです。
MAX137kmと直球自体のスピードはないものの、的を絞らせず打たせて取るスタイルを構築しています。
近年、どんどん高校生の球速が上がってきていますが、いつの時代も技巧派投手は魅力ですね。
新岡選手は相当野球脳が優れていると感じますし、甲子園でも色んなフォームを楽しめると思います。
6種類の多彩な変化球
新岡選手は、スライダー・カーブ・チェンジアップ・シュート・カットボール・スプリットを習得済。
この6種類の変化球をコーナーに投げ分けることで、打者を手玉に取るというのが新岡選手の特徴です。
6種類の変化球に加えて3種類の投球フォームなので、18種類を使って相手打線を翻弄しているわけです。
新岡選手について、佐々木監督もこのようなコメントを残されています。
新岡の球は絞り難い。私が相手チームのダグアウトにいたとしても、攻略は難しいと思います。投球が多彩ですから。
ずっとショートを守っていた経験からも、強肩かつコントロールが良いので投手は適性◎
2022年北海道秋季大会では、4試合に投げて自責点1点、防御率0.26という脅威の数字を残しています。
スピードがなくても投球術で抑えることができる、その証明にもなっている選手と言えるでしょう。
新岡歩輝の投球動画
実際に新岡選手が投げているピッチング動画をご紹介します。
2022年秋季大会準決勝で登板した時のものですが、変化球が冴え渡っています。
身体体重は175cm・67kgとやや細身ではありますが、投球フォームは躍動感がありますよね。
特にスライダーの曲がりは大きいですし、コントロールも良いので打者は相当打ちづらいでしょう。
後半でバッティング動画も映っていますが、打撃センスも良さそうな印象です。
甲子園では投打ともに期待できそうですし、この冬で身体を大きくすればより力強さが増しそうです。
将来的にも伸び代が大きそうな選手なので、もしかするとプロ入りもあるかもしれませんね。
まとめ
以上、2023年選抜甲子園に出場するクラーク記念国際の主将兼エース・新岡歩輝選手を紹介しました。
細身ながら高い技術力と野球脳で大活躍中、プロ注目の高校生に成長すること間違いなしでしょう。
神宮大会では大阪桐蔭に大敗しましたが、ぜひ甲子園の舞台でリベンジしてほしいなと思います。