2021年夏の高校野球甲子園大会、優勝候補の大阪桐蔭と東海大菅生が初戦で激突することになりました。
東西対決としての注目カードになったわけですが、今年の強さや戦力はどっちが上なんでしょうか。
注目メンバーや戦力分析、地方大会の勝ち上がりなどをまとめて勝敗予想をしてみたいと思います。
大阪桐蔭の地方成績と戦力分析
全国屈指のメンバーが集結している、高校野球のスター軍団と呼ばれる大阪桐蔭高校。
たくさんのプロ野球選手を輩出している名門校、今年はどれだけの戦力が揃っているのでしょうか。
まずは大阪大会の勝ち上がりについて振り返ってみましょう。
大阪大会の成績
大阪大会勝敗表
2回戦 大阪学院大 9-1
3回戦 大冠 10-0
4回戦 城東工科 22-0
5回戦 近大付属 8-1
準々決勝 金光大阪 5-3
準決勝 関大北陽 12-10
決勝 興国 4-3
70得点18失点
7試合70得点という強力な打撃陣は今年も健在、個々の能力でいえば全国No.1と言っていいでしょう。
選抜甲子園で智弁学園に敗れて以来、春季大阪大会、近畿大会、地方予選と公式戦17連勝中。
さすがスター軍団だけあって、接戦になっても負けない底力は本当に驚くばかりです。
大阪大会では5回戦まで圧勝ムードでしたが、準々決勝から一変、激闘の連続となりました。
金光大阪戦では最後の最後に逆転、関大北陽戦ではタイブレークで14回に決着、興国戦もサヨナラ勝ち。
さすがは激戦区大阪という感覚と、大阪桐蔭のチームとしての成熟度の甘さを感じる結果となりました。
個々の能力の高さで優勝できたという点、盗塁失敗や併殺などミスも目立ったという点はポイント。
戦力分析
打撃陣に関しては、1〜9番まで高校トップクラスのメンバーが揃った豪華な布陣となっています。
特に注目なのは、主将で3番に座る池田陵真選手で、26打数17安打で打率.653を残しています。
準決勝の9回同点ホームラン、決勝のサヨナラタイムリーも記録していて、勝負強さも際立っています。
さらにプロ注目の4番花田旭選手は、高い身体能力でスケールの大きさを感じる逸材です。
怪我から復帰した6番宮下隼輔選手もプロ注目で、強肩強打が売りの素晴らしい選手と言えます。
打撃力は全国でも頭ひとつ抜けていて、高校生投手が抑えるのは至難の業ではないでしょうか。
2021年大阪桐蔭の4番・花田旭の潜在能力がエグい!経歴やプレー動画紹介
一方投手陣は、地方大会で少し不安を残す結果になったかなという印象。
選抜甲子園で登板した関戸康介選手が調子を崩しており、松浦・竹中・川原の3投手の継投になります。
全員140kmを超える素晴らしい直球を持っているのですが、制球力が定まらないケースが目立ちました。
大阪桐蔭なので少し厳し目に評価をしていますが、甲子園で優勝するためには投手陣の奮起が必要。
エース松浦選手を中心に、甲子園大会でどれだけ覚醒してくれるかが鍵になってくると思われます。
東海大菅生の地方成績と戦力分析
選抜甲子園ベスト8の実力どおり、西東京大会を危なげなく制覇した東海大菅生。
高い投手力を軸にしたチームが機能していて、堅実で負けない野球が徹底されている印象です。
まずは、西東京大会の勝ち上がりを振り返ってみましょう。
西東京大会の成績
西東京大会勝敗表
3回戦 国士舘 4-2
4回戦 東大和南 13-0
5回戦 明治 5-0
準々決勝 駒大 5-1
準決勝 世田谷学園 8-0
決勝 國學院久我山 8-3
43得点6失点
地方大会での戦いは東海大菅生らしく、堅い守りを武器に勝ち上がってきました。
6試合6失点3失策と守備力が高く、攻撃面では少ないチャンスを確実に得点するスタイル。
初戦の国士舘戦が一番接戦になった試合でしたが、3投手の継投で見事に逃げ切りました。
選抜甲子園で中京大中京に0-6で敗れて以来、負けたのは春季東京大会の関東第一のみ。
2020年秋季東京大会では猛打で優勝していますし、関東エリアではトップクラスの戦力。
地方大会は多少くじ運に恵まれた印象もありますが、順当な勝ち上がりだったと言えるでしょう。
戦力分析
東海大菅生の注目選手といえば、エース左腕の本田峻也選手でしょう。
MAX145kmの直球を持つ変則投手で、インステップからスリークォーター気味に投げるのが特徴。
変化球はキレのあるスライダー・カーブ・スプリットを操り、相手に的を絞らせない投球をします。
選抜甲子園から肩を痛めた関係でノースローでしたが、地方大会から復活して活躍しています。
この本田選手はU15W杯日本代表に選出、大阪桐蔭の池田・竹中・花田選手もチームメイトでした。
東海選抜として台湾遠征にも参加していて、中学時代から輝かしい実績を築いてきた選手です。
控えにいる櫻井・千田選手も好投手で、この継投が東海大菅生の生命線とも言えます。
打線については、昨年から主軸を任されてきた3番の堀町沖永選手がカギになりそう。
選抜甲子園では無安打で悔しい思いをしたものの、決勝の國學院久我山戦では4安打4打点で大爆発。
調子も上り調子なので、甲子園でも活躍が期待できる注目選手としてオススメです。
そして話題になっているのが、元DeNA・小池正晃さんの息子である4番サードの小池祐吏選手。
父親譲りの打撃力を武器に期待が大きく、東海大菅生打線の核になる存在として注目を浴びています。
大型スラッガーではないですが、ミート力が高く着実に点を取る能力に長けている選手といえます。
大阪桐蔭vs東海大菅生の勝敗予想
では、この2校による好カードは果たしてどんな結果になるのでしょうか。
地方大会の戦いや戦力分析を通して、私なりに勝敗予想をしてみたいと思います。
大阪桐蔭 4-2 東海大菅生
これが私の考えるスコアと勝敗予想です。
両チームともロースコアになり、結果的に大阪桐蔭が勝利を収めると予想します。
この最大の理由は、大阪桐蔭の個々の能力が相当ハイレベルにあるということです。
エース本田選手も好投手ですが、大阪桐蔭を封じれるかというと結構厳しいと感じています。
また選抜甲子園で智弁学園の左腕にやられた苦い経験もあるので、左腕対策は入念にやるでしょう。
大阪桐蔭はチームプレーの精度に欠けるとお伝えしたのですが、ある程度修正してくると予想。
そうなれば鬼に金棒、東海大菅生とて勝つのは難しくなりますし、優勝候補筆頭になるでしょう。
一方の東海大菅生ですが、大阪桐蔭の投手陣の調子を考えると勝機は十分にあります。
持ち前の堅い守りと着実に点を取るスタイルを発揮できれば、接戦をモノにできると考えます。
あとは本田選手の調子が試合の結果を左右すると思いますので、ぜひ頑張って欲しいなと思います。
ちなみに、2021年夏の甲子園の優勝候補8校をまとめた記事も書いています。
Aランク3校、Bランク5校に分けて戦力評価をしていますので、ぜひ合わせて読んでみてくださいね。
2021夏の高校野球甲子園ガチ優勝予想!A・Bランク8校を厳選して紹介
まとめ
以上、初戦で対戦する大阪桐蔭vs東海大菅生の試合について勝敗予想をしてみました。
東西対決はかなり注目も集まりますし、個人的にも非常に楽しみなカードだと思っています。
2年ぶりに開催される夏の甲子園、果たしてどこの代表校が頂点に立つのでしょうか。
東京五輪が終わればすぐにスタートしますし、忙しい夏になりそうですね。