2021年夏の高校野球甲子園大会、初戦の好カードとして横浜対広島新庄が組まれ話題になっています。
3年ぶりの横浜と5年ぶりの広島新庄の名門対決、両チームの戦力や選手層はどうなってるのでしょうか。
今回の記事では、地方大会の勝ち上がりや戦力分析、勝敗予想まで書いていこうと思います。
横浜の地方成績と戦力分析
甲子園で数々の名勝負を残してきた名門横浜高校が、久しぶりに夏の大会に帰ってきました。
村田浩明監督就任から2年目にして、超激戦区である神奈川県大会を勝ち抜き代表になりました。
そんな横浜高校ですが、今年の神奈川県大会の勝ち上がりはどうだったのか振り返りましょう。
神奈川県大会の成績
神奈川県大会勝敗表
2回戦 足柄 31-0
3回戦 神奈川商工 12-0
4回戦 鎌倉学園 3-0
5回戦 厚木北 11-1
準々決勝 向上 11-3
準決勝 藤沢翔陵 9-1
決勝 横浜創学館 17-3
94得点8失点
激戦区の神奈川地区にも関わらず、大差をつけて圧勝してきた印象が強い横浜高校。
接戦となったのは4回戦の鎌倉学園戦くらいですが、この試合も2安打完封勝利を収めています。
7試合94得点(1試合平均13点以上)と打線が爆発し、投打がガッチリ噛み合っている感じがしました。
一方で運も味方につけた側面もあり、強豪校との直接対決を回避できたのも非常に大きかった。
秋季大会・春季大会で大敗した東海大相模と桐光学園が途中で破れ、慶応も準決勝敗退しました。
運も実力のうちと言いますが、言い方を変えれば横浜高校の実力は未知数でベールに包まれています。
甲子園出場チームとの対戦で、横浜がどこまで底力を発揮できるかがまずは見どころかなと思います。
戦力分析
今年の横浜高校は、投打ともに軸になる選手がいて安定感があるという印象が強いチームです。
投手陣はプロ注目のエース左腕・金井慎之介選手が大黒柱で、精神的にもチームを牽引しています。
DeNAベイスターズジュニア選抜、U15W杯日本代表、ボーイズ関東選抜と輝かしい成績の持ち主。
MAX148kmの直球を中心に組み立て、打っては3番打者としてクリーンナップに座る強打者ですね。
そして甲子園のマウンドで背番号1をつけることになった黄金ルーキー杉山遙希選手も大注目。
球のキレや変化球、制球力などが素晴らしく、神奈川県大会でも大事な場面で大活躍をした左腕。
金井選手と同じ東京城南ボーイズ出身で、読売ジャイアンツジュニア選抜などの実績もありです。
新たな注目ルーキー誕生の予感がしますし、今年の横浜高校の成績を左右するエースとなるでしょう。
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打撃面については、打線がみんな好調を維持していて活発だなという印象を持っています。
特に注目なのは、クリーンナップを打っている金井・立花・宮田の3選手の破壊力でしょう。
4番の立花祥希選手は今大会No.1キャッチャーと呼び声高く、強肩強打の素晴らしい選手です。
地方大会打率5割超え、二塁送球も1.9秒を記録しているそうで、プロでも十分に通用するでしょう。
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そして忘れてはいけないのが、杉山選手と同じ1年生で1番に座るショート緒方漣選手です。
選球眼が良くて足も早いので、出塁→盗塁という良い流れを生み出せる希なルーキーと言えます。
またショートの守備が神がかり的に上手く、守備職人として出場できるレベルにあるのも特徴です。
ぜひ緒方&杉山の1年生コンビに注目してもらえると、より楽しく観戦できるのではないでしょうか。
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広島新庄の地方成績と戦力分析
こちらも激戦の広島県大会を勝ち抜き、代表の座をつかんだ広島新庄高校。
近年実力を伸ばしてきている強豪校で、プロ野球選手の田口麗斗選手や堀瑞輝選手を輩出した学校。
まずは広島県大会がどんな勝ち上がりだったのか、チェックしてみましょう。
広島県大会の成績
神奈川県大会勝敗表
2回戦 舟入 16-4
3回戦 宮島工 3-0
4回戦 安芸南 7-0
準々決勝 瀬戸内 6-2
準決勝 西条農 8-7
決勝 祇園北 12-0
52得点13失点
広島県大会の前評判どおりの戦いを見せ、優勝を勝ち取った広島新庄高校。
春季広島大会でも広陵高校を破って優勝していて、順当な結果との声が多いという印象です。
チームは高い投手力と堅い守りが特徴で、攻撃では足を絡めて得点を奪うのを得意としています。
横浜高校同様、ほとんどが危なげない試合で勝ち上がったのですが、大ピンチだったのが準決勝。
今大会ノーヒッターの西条農・佐々木投手を、なかなか打ち崩せずに1-6の5点差をつけられる展開。
最後は集中打で大逆転勝利となりましたが、ヒヤヒヤの一戦で記憶に残っています。
また広島県大会でも強豪校の敗退が目立ち、最大のライバル広陵高校も4回戦で高陽東に敗戦。
横浜高校と共通して運を味方につけた地方大会だったと思いますし、実力は未知数なだと言えます。
戦力分析
広島新庄の戦力についてですが、最も注目すべきポイントは守備力の高さと言えます。
広島県大会6試合で失策数1という素晴らしい守りを披露し、守備を磨いてきた印象を与えました。
投手陣はエース左腕である秋山恭平選手が中心で、彼は横浜高校の金井選手と同じくU15W杯戦士。
身長170cmで球速130km前後ほどですが、5種類の変化球を操る技巧派タイプとして注目されています。
ゆったりとしたフォームからクロス気味に投げる姿は、ヤクルト石川選手やOB堀選手ソックリ。
ファースト花田選手はMAX146kmの本格派右腕として控えており、左右ともに安定している印象です。
打撃に関しては足を絡めた攻めが目立っていて、6試合で23盗塁を記録しています。
特に目立っているのは1番セカンドの大可尭明選手で、走攻守すべてで高いレベルにあります。
彼は1年生からセカンドレギュラーで活躍していて、ミート力と選球眼を併せ持つ高出塁選手です。
野球センスは広島県で10年に1人の逸材との評価もあり、キーマンになることは間違いないでしょう。
横浜高校とは共通点が多くて、両チームとも投手力が高く、1番打者の出塁率がポイント。
猛打爆発すれば横浜高校、堅い守りを貫ければ広島新庄に勝利が転がるのではないかと思っています。
横浜vs広島新庄の勝敗予想
実力伯仲の2校ですが、果たして勝敗はどうなるのでしょうか。
私なりの戦力分析から、スコアまで予想をしてみたいと思います。
横浜 5-4 広島新庄
接戦になることは間違いなさそうですが、僅差で横浜高校が勝利すると予想をしました。
この理由の1つに、横浜の好調打線を抑えるのはなかなか難しいというのがあります。
7試合94得点は並大抵ではないですし、個々の能力だけでなく打線としての繋がりも感じます。
好投手との対戦でも、1点ずつチームで加点する能力が高いので、5点くらいは取ると思います。
あともう1つは、やはり注目捕手・立花祥希選手の強肩はかなりプラスと考えるからです。
彼の肩があれば広島新庄の盗塁を阻止できるでしょうし、そうなると広島新庄は苦しくなります。
横浜のバッテリーを打と走でいかに攻略するかが、広島新庄勝利の鍵になってくるでしょう。
ちなみに、初戦の好カードと言われている大阪桐蔭vs東海大菅生についてもまとめてみました。
スター軍団と名門の対戦は果たしてどうなるのか、合わせてこちらも読んでみてくださいね。
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まとめ
以上、初戦の好カード横浜vs広島新庄の対戦について、情報をまとめてみました。
両チームとも名門かつハイレベルなので、どっちが勝ってもおかしくないと思っています。
実力伯仲のチーム同士の対戦がとても楽しみですし、2年ぶりの甲子園にワクワクしますね。
ぜひお互い素晴らしい試合をして、悔いのない全力プレーを見せて欲しいなと思っています。