2021年夏の高校野球が始まりましたが、今年も優勝候補筆頭として大阪桐蔭高校が注目されています。
全国から最強メンバーが集結している野球エリート集団ですが、中でも話題なのが鉄壁の投手陣。
今年も大阪桐蔭には超高校級の4投手が揃っていて、全選手がプロ注目となっています。
その投手たちはいったいどんな選手なのか、経歴や実力や評価などをご紹介したいと思います。
2021年大阪桐蔭の鉄壁4投手
今年の夏の甲子園でも、優勝候補筆頭に挙げられている大阪桐蔭高校。
選手層も世界一と言われていますが、今年はどんな凄い投手陣が揃っているのでしょうか。
【背番号1】松浦慶斗
プロフィール
名前:松浦 慶斗
出身:宮城県石巻市
生年月日:2003年7月1日
身長体重:185cm/94kg
利き手:左投げ左打ち
今年のNo.1左腕、ドラフト1位候補としてプロから注目を浴びている松浦選手。
最後の夏、ライバルひしめく投手陣でエースナンバーを勝ち取りました。
宮城県出身の松浦選手は、小学校1年生の時に宮城県で東日本大震災を経験しています。
彼自身の人生の大きなきっかけだったそうで、野球ができる喜びを人一倍感じてプレーしているそう。
父親・松浦吉仁さんも元高校球児で、北海高校野球部として1988・89年に甲子園に出場しています。
さらにソフトバンクの古谷優人選手をいとこに持っていて、まさに野球一族の家系なんですね。
松浦選手自身、小さい頃から野球が非常に上手く、輝かしい経歴を歩んできています。
小学生時代は日本ハムファイターズジュニア選抜、さらにU12・U15日本代表にも選出されています。
U15日本代表では、大阪桐蔭の主将・池田陵真も選出されていて、池田選手からの誘いがきっかけで大阪桐蔭への進学に決めたんだそうです。
球速は2年生の夏にMAX150kmを計測していて、今年の高校球児の中で最速記録を持っている左腕です。
身長185cm・体重94kgはすでに高校生離れしたフィジカルですし、今年の夏に最速記録を塗り替える可能性も大いにあると思っています。
変化球はスライダー・カーブ・スプリット・フォークの4種類を投げ分けます。
力と緩急両方兼ね備えた大エースと言えると思いますし、すでに高校生離れしていますね。
課題は選抜甲子園で崩れるきっかけになったコントロールで、あれからどこまで成長できているのかも注目ポイントでしょう。
【背番号10】竹中勇登
プロフィール
名前:竹中勇登
出身:岡山県倉敷市
生年月日:2004年1月3日
身長体重:176cm/80kg
利き手:右投げ右打ち
制球力の高さが魅力、安定感抜群のピッチングが特徴の竹中選手。
大阪桐蔭の優勝メンバーで日本ハムに入団した柿木蓮選手のようなタイプで、コーナーに投げ分けることができます。
竹中選手も中学時代にU15日本代表に選出された経験を持っています。
当時から140kmのストレートを投げており、西日本No.1右腕との評価から大阪桐蔭に入学をしました。
超強力なライバル戦士たちがひしめく中、同学年で一番公式戦の登板が早かったのが竹中選手です。
しかし、松浦選手をはじめ超高校級の投手陣台頭により出場機会があまり得られない時期を経験。
選抜甲子園でも全然登板がなかったのですが、努力が実り、2021年春季大会では1番をつけて関西優勝。
西谷監督からの信頼も厚く、夏の地方大会初戦も竹中選手が先発登板を任せられるほどでした。
球速はMAX145kmを記録していて、力で抑える投球ができます。
さらに低めで鋭く曲がるスライダーを武器として持っていて、狙って三振を奪うスキルもあります。
フォームの安定感がまだそこまでないのが課題だと思いますが、高い実力と才能を持った投手です。
【背番号11】関戸康介
プロフィール
名前:関戸康介
出身:長崎県佐世保市
生年月日:2003年4月14日
身長体重:178cm/80kg
利き手:右投げ右打ち
文武両道の豪速球右腕である関戸選手。
根尾二世と呼ばれるほど考えが似ていて、真面目でしっかりしているのが特徴です。
テレビ番組ミライモンスターにも出演していて、130kmを投げるスーパー小学生として紹介.
決断力と行動力が優れていて、中学進学時に長崎県から高知県に移り、明徳義塾中学に転校しています。
中学1年生の頃から登板、全国大会準優勝に導くなど当時から非常に有名な選手でした。
そんな関戸選手ですが、同じ高知県の怪物右腕・森木大智選手が近くにいたことが刺激になったそう。
関戸選手は中学3年生で146kmを投げていたのですが、森木選手がそのさらに上の150kmを計測。
中学時代からすでにハイレベルな戦いを繰り広げていて、今もお互い交流があるんだそうです。
高校進学時、大阪桐蔭への入学は推薦ではなく一般入試だったそうで、勉強も力を抜きません。
大阪桐蔭は進学校で偏差値60以上あるのですが、野球も勉強も両立しているのも根尾選手そっくり。
読書も大好きだそうで、自己啓発本や野球理論の本から知識を得ているとのことです。
球速はMAX154km、秋田県明桜高校の風間球打選手の157kmに次ぐ2位にランクインしています。
直球だけでなく4種類の変化球も習得していて、超高校級右腕としてプロからも注目されています。
ただ2年生の頃から怪我に泣かされ、右肋軟骨・右中指骨折・右股関節痛などを次々と発症。
満を持して迎えた選抜甲子園でしたが、松浦選手と同じく制球難でピッチングを崩してしまい敗戦。
そこからリベンジを誓う関戸選手、果たして夏の大会ではどんな投球を見せてくれるのでしょうか。
【背番号15】川原嗣貴
プロフィール
名前:川原嗣貴
出身:大阪府吹田市
生年月日:2004年
身長体重:188cm/86kg
利き手:右投げ左打ち
西谷監督が今一番安定している投手と絶賛しているのが、2年生右腕・川原選手。
地元の大阪府出身で、188cmの長身から投げ下ろす投球が魅力の選手です。
手足が長くて柔らかく、コントロールもキレもあるので、3年生に引けを取らないレベルにまで成長しています。
中学時代から有名な選手で、2年生の頃に関西選抜として台湾遠征に参加しています。
大阪桐蔭進学後、2021年春季大会で公式戦初登板するのですが、近大付・智弁学園戦で先発して素晴らしいピッチングを披露。
西谷監督の評価をぐんと上げて、この夏のベンチ入りも果たしました。
球速はMAX144km、カーブ・スプリット・スライダーを織り交ぜて投げます。
高校2年生ではありますが、大阪桐蔭のエースと言われても十分な実力を秘めています。
恵まれた体格を持っていますし、来年はもっと球速が上がっていることでしょう。
ちなみにですが、高校野球の名門・日大三高にも素晴らしい投手陣が揃っています。
プロ注目左腕・宇山翼選手を中心に、鉄壁メンバーが名を連ねているので、要チェック。
ぜひこちらも合わせて読んでみてくださいね。
2021年日大三高の左腕三本柱(宇山・岡村・土屋)とは?実力や成績予想は?
まとめ
以上、2021年優勝候補である大阪桐蔭の豪華投手陣をご紹介しました。
全員140km超え、多彩な変化球も持っている超高校級選手だらけなので、末恐ろしいチームです。
果たして大阪桐蔭を打ち崩すチームは現れるのか、これから注目して見ていこうと思います。