2021年夏の高校野球が盛り上がっていますが、今回特集するのは日大三高の左腕3人集です。
西東京地区の優勝候補である日大三高、今年は3人の鉄壁左腕を揃えてきたようですね。
一体どんな選手たちなのか、経歴やプロフィールや特徴などもまとめてお伝えしたいと思います。
日大三高の左腕3人トリオ
では、早速日大三高の3人の左腕をご紹介したいと思います。
宇山翼
宇山翼のプロフィール
名前:宇山翼(うやまつばさ)
学年:3年生
出身地:埼玉県春日部市
身長体重:176cm/72kg
利き手:左投げ左打ち
最後の夏の大会でエースナンバーを付けることになったのは、宇山翼選手。
チーム発足時は背番号10番でエースではなかったのですが、メキメキ実力を伸ばして背番号1を掴み取りました。
彼は中学時代、埼玉のシニアチームに所属していましたが、当時から地元で有名な選手だったそう。
その証拠に、アメリカで行われた全米選手権の日本代表にも選出されています。
同じ代表選手には、東京都内のライバル校である関東一高のエース・市川祐選手も選ばれていました。
そんな宇山選手ですが、公式戦で登板をし始めたのは2年生の秋からです。
しかもエースナンバーではない状態でしたが、3試合で防御率1.96としっかり結果を残して信頼獲得。
強力なライバルの多い日大三高ですから、元日本代表といえど並外れた努力をしてきたことでしょう。
宇山選手の投球スタイルは、ソフトバンクホークスの和田毅選手そっくり。
球の出どころが見にくく、MAX136kmのストレート・スライダー・チェンジアップを投げ分けます。
力で抑えるのではなく切れと投球術で抑えるタイプの選手ですね。
映像を見るかぎり、バッターも非常に打ちにくそうに見えます。
岡村海琉
岡村海琉のプロフィール
名前:岡村海琉(かいり)
学年:3年生
出身地:埼玉県草加市
身長体重:178cm/75kg
利き手:左投げ左打ち
宇山選手の最大のライバルであり、もともとエースナンバーを背負っていたのが岡村選手。
同じ左投手である、そして今は背番号10をつけ2番手投手として控えている実力者です。
岡村選手のキャリアは宇山選手と全く異なっていて、中学時代は学校の軟式野球部に所属していた選手。
全国大会に出場こそしたものの1回戦敗退となった岡村選手ですが、才能を見込まれて日大三高に入ることになります。
1年生の秋から控え投手として登板機会があり、2年生秋からは宇山選手との二枚看板投手として注目を浴びることになります。
二人の実力差は小さく、どちらも非常に高いレベルに成長しています。
岡村選手は宇山選手とは違ってパワータイプで、140kmのストレートとチェンジアップを投げます。
元メジャーリーガーの岡島選手のような感じで、体全体を使って思い切り投げ込むスタイルです。
ただフォームに少しばらつきがあり、コントロールに不安を感じますね。
ここを改善できれば、一気に成長できると思う選手です。
土屋マックス清文
土屋マックス清文のプロフィール
名前:土屋マックス清文
学年:3年生
出身地:千葉県千葉市
身長体重:183cm/76kg
利き手:左投げ左打ち
2021年夏の大会で3番手左腕として浮上しているのが、外野手としてクリーンナップを打つ土屋選手。
強力な打撃力を武器にチームを牽引している土屋選手ですが、中学時代までは投手もやっていました。
土屋選手も宇山選手と同じで、輝かしいキャリアを歩んできています。
小学6年生の頃には千葉ロッテマリーンズジュニアに選抜され、東海大相模のプロ注目・及川将吾選手ともチームメイトとして戦っていました。
高校に入ってから外野手に転向、攻守ともに素晴らしい選手に成長したのですが、2021年5月の春季大会で中継ぎで登板を果たしています。
左腕対策として打撃投手をやっていた中で力をつけたらしく、夏の大会でも登板シーンが見られるかもしれませんね。
ちなみに、右投手では2年生の矢後和也選手も実力を伸ばしています。
ベンチ入りしたかどうか定かではないですが、来年のエース候補なので注目していきたいと思います。
2021年日大三高の実力や成績予想
では、今年の日大三高の強さはどれくらいなのでしょうか。
まずは、秋の大会からの公式戦を振り返って見ましょう。
参考
2020年秋 準優勝
30-0 帝京大高
5-0 小岩
13-3 明法
10-0 千歳丘
1-0 小山台
6-2 日大豊山
3-2 二松学舎大付
1-6 東海大菅生
2021年春 準優勝
20-1 松原
10-0 堀越
4-2 日大鶴ヶ丘
6-3 明大中野八王子
5-4 二松学舎大付
0-5 関東一
春季関東大会 2回戦敗退
9-13 桐光学園
新チーム発足からあと一歩を繰り返している印象。
秋の大会は惜しくも準優勝で、選抜甲子園出場も期待されましたが、打撃力不足を理由に選考から外れたそう。
春の大会でも同じく東京都大会で準優勝となり、 夏にかけて打撃力を一気に強化してきたとのことです。
一方、強豪の二松学舎には連勝していて、 東京No.1左腕と言われている秋山正雲選手を攻略しています。
同じ二松学舎出身の巨人・大江竜聖選手を彷彿とさせる素晴らしい左腕で、今秋のドラフト候補です。
ぜひ合わせてチェックして欲しい選手ですね。
二松学舎の東京No.1左腕・秋山正雲の球速や変化球は?プロ注目の実力評価!
甲子園出場の可能性ですが、優勝候補筆頭だと思っています。
なぜなら、二松学舎や関東一は東東京地区で対戦することはないですし、比較的勝ち進みやすいトーナメントかなと感じるからです。
最大のライバルは、秋の大会で破れている東海大菅生でしょう。
この2校は実力伯仲していて、どっちが優勝してもおかしくないレベルにあると感じます。
日大三高が東海大菅生の本田投手をどう打ち崩すのかがポイントになりそうです。
まとめ
以上、2021年日大三高の左腕三本柱についてご紹介してきました。
総合力では東京都内でもベストクラスだと思いますし、期待ができそうなチームです。
ぜひ応援してもらえたら嬉しいなと思います。