日立製作所に所属している青野善行選手、速球派右腕として非常に注目されています。
2021年ドラフト候補の社会人投手としてリストアップされており、話題になっていますね。
この記事では、青野選手はどんな選手なのかプレースタイルや魅力について解説していきます。
青野善行のプロフィール・経歴
プロフィール
名前:青野善行(あおのよしゆき)
出身:千葉県船橋市
生年月日:1996年12月15日
身長:181cm
体重:78kg
利き手:右投右打
ポジション:投手
経歴:市立船橋高校ー国際武道大ー日立製作所
幼少期〜市立船橋高校時代
千葉県船橋市で生まれ育った青野選手は、法典西小学校1年生の時から野球をはじめました。
行田中学校では軟式野球部に所属し、卒業後はスポーツで有名な市立船橋高校に進学します。
高校入学後は、1年秋からベンチ入りしますが、大会前に右腕を骨折してしまいます。
3ヶ月投球ができなった期間に走り込みを徹底的に行った結果、球速10kmアップしたそうです。
この時すでにMAX143kmを記録しており、千葉県内でも注目される存在になっていたんですね。
秋の大会からエースの座を奪い、26回を投げて36奪三振を記録して県ベスト4まで進出しました。
2回戦・成東高校戦での4安打18奪三振の完封勝利、準決勝の習志野戦でも8回8奪三振の好投。
夏の県予選では、5回戦で専大松戸高校に敗れてしまい、高校卒業後は国際武道大学に進学します。
国際武道大学時代
大学入学後は、2年生の春からリーグ戦に出場します。
先発、リリーフで計20.1回を投げて1勝2敗、防御率1.77を記録して投手ベスト10に入りました。
3年春のシーズン以降は先発2番手として、卒業までの4シーズン連続優勝に貢献しました。
国際武道大学出身のプロ野球選手といえば、2021年ドラフト2位で阪神入りした伊藤将司選手。
ルーキーイヤーに先発ローテで大活躍していますが、伊藤選手は横浜高校から進学した選手。
野球部としての実績もありますし、たくさんのプロ野球選手を輩出している大学ですよね。
全国大会では、青野選手は3・4年春の大学選手権に出場して2年連続の準優勝に貢献。
4年春の大学選手権では、準々決勝・決勝のマウンドを任されエースとして活躍。
大学通算成績は28試合、13勝4敗、126回、防御率2.29という素晴らしい結果を残して社会人へ。
日立製作所時代
名門・日立製作所へ入社してすぐ、青野選手は右肘を痛めてしまいます。
そこから復帰して、夏の都市対抗・準々決勝のNTT西日本戦で復帰登板を果たします。
そして2年目秋の都市対抗では、負けてしまいますがMAX151kmをマーク。
その年にドラフト候補として名前が上がっていましたが、指名されることはありませんでした。
3年目を迎えた2021年、果たして青野選手はプロから指名されるのかどうか注目されています。
ちなみに、同じ千葉出身で日立製作所の同僚でもある原田康成選手がプロ注目になっています。
152km右腕として活躍している剛腕ですので、ぜひ原田選手のこともチェックしてくださいね。
日立製作所の152km右腕・原田康成特集!経歴や特徴(家族・兄)の紹介
青野善行の特徴や魅力
では、青野選手の特徴や魅力はどんなところにあるのでしょうか?
彼の持ち味やプレースタイルをここでご紹介したいと思います。
球持ちがいいと評される脱力フォーム
常時セットポジション、テイクバックまでとてもゆったりとした脱力フォームで投げるのが特徴です。
リリースの瞬間にいっきに腕を加速させ、キレのある真っ直ぐを投げ込んでいます。
このフォームはスカウトから「球持ちの良さがある腕の振り」と評価されています。
フォームの話で言えば、オーバースローで上から投げ下ろすタイプでもあります。
打者の話では、青野選手のボールは数字より早く感じるらしく、タイミングを合わせづらい特徴あり。
身長180cm超えで角度のあるボールを投げるタイプなので、評価もプラスポイントでしょう。
多彩な変化球
変化球の持ち球は、スライダー・カーブ・カットボール・ツーシーム・フォーク・チェンジアップ。
中でもカーブは100kmを割る超スローカーブなので、青野選手の特徴的な変化球となっています。
投球スタイルもほぼ確立できていて、緩急を使ったピッチングが主体となっています。
100kmを割るスローカーブで緩急をつけ、151kmのストレートで抑えるのがパターン。
そこにカットボール・ツーシームを混ぜ、打者の手元で球を動かして打ち取るケースもあります。
さすが社会人3年目、自分の投球スタイルで試合を作れるあたり、完成度が高いと言えます。
実際にどんなフォームで投げているのか、YouTubeに動画があったのでご紹介しておきますね。
社会人2年目の指名漏れで奮起
ドラフト解禁となる社会人2年目、ドラフト候補として注目されていた青野選手はまさかの指名漏れ。
大きな挫折を味わったとのことで、本人も「今のままではプロに行けない」と奮起したとのこと。
まずはウェイトトレーニングで体を作り直し、持ち球の精度を向上。
その結果、21年の公式戦の成績は20.1回24奪三振、防御率2.21で、奪三振率10.62。
四死球率はなんと0.44という、抜群の安定感を残していて、さらなる評価アップに繋がっています。
指名漏れの悔しさが、青野選手をワンランク上の選手に成長させたんですね。
これは2021年ドラフト指名が楽しみですし、即戦力右腕としてぜひプロの世界で活躍してください。
まとめ
今回は、日立製作所の青野善行選手についてご紹介しました。
社会人2年目で指名漏れを経験した悔しさで奮起し、選手として更にレベルアップしています。
勝負の3年目は公式戦でのアピールもばっちり、年齢的に今年がラストチャンスの可能性があります。
運命のドラフト指名会議でどの球団が獲得に乗り出すのか、注目したいですね。