2021年夏の甲子園出場校が出揃い、いよいよ2年ぶりの高校野球がスタートしますね。
今年は強豪校が地方大会で敗退するケースが目立ちましたが、常連校は順当に勝ち上がった印象。
果たしてどの高校が栄冠を勝ち取るのか、優勝予想をA・B評価をつけてやってみたいと思います。
2021夏の甲子園優勝候補Aランク3校
選抜甲子園優勝の東海大相模の棄権があり、春夏の連覇がなくなった夏の甲子園大会。
どの高校も実力伯仲となっている中で、優勝に近い位置にいるチームはいったいどこなのでしょうか。
地方大会の成績や戦力分析を行い、私なりに優勝候補をピックアップしましたのでご紹介します。
A 明豊高校
選抜甲子園準優勝の大分県代表・明豊高校は、夏の大会の優勝候補と言えると思います。
その最大の理由として、かなりハイレベルな投手陣が揃っていることが挙げられます。
エースの京本眞選手は189cm・87kgの大型右腕で、プロ注目のピッチャーと言われています。
MAX146kmの直球と高い制球力を持っていて、大分大会決勝でも3安打完封を記録しています。
さらに太田・財原選手が控えに座り、彼らもMAX140kmを超える直球と多彩な変化球を持っています。
そして選抜甲子園からの上積みとして注目なのは、1年生ルーキー森山塁選手です。
すでにMAX143kmを記録しており、直球の伸びと変化球のキレはすでにエースクラス。
大分県大会でも素晴らしい活躍を見せていて、そう簡単には打たれないと感じました。
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攻撃力も5試合40得点と申し分なく、主砲の米田友選手を中心に強力です。
大分県内には敵なし状態、投打のバランスが非常に高いレベルで安定しているチームです。
この夏の大会でも優勝候補に入るのは間違いなし、出場チームの中でもAランクと言えるでしょう。
A 専大松戸高校
千葉県代表の専大松戸は、今年史上最強のチームに仕上がっていると思います。
選抜甲子園では中京大中京に惜敗しましたが、そこから公式戦15勝1敗と実力を大きく伸ばしています。
春季関東大会では、浦和学院・桐光学園・関東第一を破り、千葉県大会決勝では木更津総合を撃破。
関東圏内ではいま最も実力と実績を持ったチームなので、優勝の可能性を十分秘めていると思います。
戦力的には、エース深沢鳳介選手が投手陣の中心でチームを支えています。
キレとコントロールが抜群で、球速もMAX144kmまで伸ばし本格派右腕としてプロも注目。
控え投手の岡本・中舘・谷口の3選手も全員MAX140km超えで、投手陣の選手層も申し分なし。
明豊もそうでしたが、そう簡単には打ち崩されない投手陣というのは魅力的だなという印象です。
そして打撃陣に関しては、上位打線の破壊力が凄まじい。
吉岡・苅部・石井選手の上位陣はパンチ力があり、7試合52得点と平均7点以上取れる打線です。
千葉大会決勝も満塁本塁打で決着しましたが、試合全体としては木更津総合を終始リードしていました。
今年の専大松戸はかなり手強いチームで、全国的に見てもAランクに値すると個人的に思います。
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A 智弁学園高校
最後の1チームは、選抜甲子園で大阪桐蔭に勝利した奈良県代表の名門・智弁学園高校です。
とにかく智弁=強いという印象が強く、奈良県大会も順当に優勝しちゃう安定感が素晴らしい。
優勝候補に選んだ理由は、高い打撃力と伝統や甲子園での経験があるからです。
打撃力に関していえば、プロ注目スラッガー前川右京選手の存在が大きい。
高校通算35本塁打を記録、監督も岡本和真級のパワーと評価するほど破壊力抜群だそう。
奈良県大会も打率.643を残しており、5試合47得点の強力打線を牽引していると言えます。
そして経験という意味では、夏の甲子園は今年ですでに20回目となります。
甲子園での戦い方や選手のメンタルは他チームより有利でしょうし、実力自体も全国トップクラス。
ライバルである大阪桐蔭にも2回勝利していますし、天理・京都国際にも春に勝利しています。
今年の智弁もやはり強いですし、優勝候補の中に入ってくるでしょう。
2021夏の甲子園優勝候補Bランク5校
では、Aランクチームを追いかける対抗チームはどこになるのでしょうか。
地方大会の結果や戦力を踏まえて、5校ピックアップしましたのでご紹介したいと思います。
B 大阪桐蔭高校
激戦区の大阪大会を見事勝ち抜き、夏の甲子園に戻ってきたスター軍団・大阪桐蔭高校。
全国からエリート選手を集めた常勝チームは、選抜で智弁学園に負けて以来、公式戦17連勝中。
「Aランクじゃないの?」と思う方も多いかもですが、チーム力として成熟度に欠ける印象です。
まず打撃面に関しては、長打力や得点能力で見れば間違いなく全国No.1でしょう。
7試合70得点と文句のつけがたい成績ですし、1番から9番まで全員高校トップクラスです。
ただ攻撃が大味な印象があって、盗塁失敗・併殺・進塁打ミスなどが目立つのが気になるところ。
個々の能力に頼るがあまり打線の繋がりが乏しく、好投手に当たれば点が取れなくなりそうだなと。
そして最も心配なのが、投手力の部分。
松浦・竹中・川原の3選手はかなり好投手なんですが、制球力に欠けるなあと感じます。
150km付近の直球を投げれる選手たちではありますが、安定感がもうひとつなのがネック。
投打の噛み合わせがいま一つだった影響で、大阪大会準々決勝から劣勢の場面が目立っていましたね。
それでも勝ち切る実力を持っていると見るか、チーム力がまだ足りていないと見るのかは疑問ですが。
大阪は強豪校だらけなので仕方ないですが、優勝候補かと言われるとBランクかなと私は感じました。
B 盛岡大付属高校
毎年恒例の超強力打線で打ち勝ってきたのが、岩手県代表の盛岡大付属高校です。
とにかく打撃重視、打撃練習とベンチプレスを交互に行うパワフルな練習で作り上げた打線が魅力。
岩手県大会では5試合50得点、決勝の花巻東戦でも9得点を奪うなど打力で粉砕しました。
超重量打線は凄まじく、これまでホームランを打ちまくってきています。
1番打者の松本龍哉選手は、岩手県No.1打者と呼び声高く、高校通算64本を記録しています。
3番打者の金子京介選手は、岩手県大会で5戦連発という記録を残し、高校通算56本塁打。
4番打者の小針遼梧選手は、ひときわ体格が大きく筋肉が発達していて、高校通算47本塁打。
1〜9番で通算280本という信じられない実績を残していて、何とも夢のあるチームになっています。
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ただし、1試合コンスタントに4失点しているので、投手力には少し不安があります。
攻撃こそ最大の防御!と言わんばかりのチームですが、高校野球は投手が生命線ですからね。
私がいま最も試合で見たいチームが盛岡大付属ですし、打線爆発すれば優勝もあると思っています。
B 近江高校
大きな注目は浴びていませんが、ノーシードで滋賀県大会を制した近江高校は強いです。
この夏に一気に実力と勢いを増した高校で、非常に堅実で安定感のある戦いをしている印象です。
投打のバランスがとてもよく、基本に忠実な野球をやるので、確実に勝利を掴むのが上手ですね。
近江の強さを実感したのが、準決勝の綾羽高校に19-0で圧勝した試合でした。
綾羽高校は春季滋賀大会の優勝校だったので接戦が予想されていたのですが、名門の底力発揮。
決勝の立命館守山戦も6-0で勝利、2安打完封という実力差を見せつけた戦いになっていました。
この強さを支えているのが、エース岩佐直哉選手と投打の中心である2年生山田陽翔選手。
特に山田選手は、MAX148kmの本格派右腕&4番打者であり、来年のドラフト候補と言われています。
着実に力をつけてきた印象が強いチームなので、粘り強く勝ち残る可能性もあると予想しています。
B 智弁和歌山高校
忘れてはいけない強豪校なのが、和歌山県代表の智弁和歌山高校。
名将高嶋監督が退任した後、中谷監督が引き継ぎ智弁和歌山の強さを継承しています。
ドラフト候補の小園・松川バッテリー擁する市立和歌山を下しての優勝は、さすがの一言です。
大阪桐蔭とは対照的で、スター選手はいないが圧倒的な練習量で勝利を手にするスタイル。
ほとんどが地元の中学出身の選手で、毎日過酷な練習を乗り越えて自力をつけているんですよね。
今年はエース中西聖輝選手を投手の中心に置き、宮坂厚希・徳丸天晴選手の打撃力で得点を重ねる。
圧倒的な戦力やスター選手はいないものの、経験もチーム力もやはり高いと言えます。
甲子園に強いチームでもあるので、優勝争いに食い込むことは大いにありそうです。
B 愛工大名電高校
全国トップレベルの激戦区である愛知県大会を勝ち抜いた、愛工大名電はかなり注目です。
「私学4強」と言われた中京大中京・享栄・東邦の3チームを直接対決で撃破しての優勝。
正直Aランクにしても遜色ない実力なんですが、、名電は夏に弱いのでいちおうBランクにしました。
チームの中心は、投打でプロから注目を浴びている田村俊介選手でしょう。
明徳義塾中学から愛知県に渡った選手で、MAX145km&高校通算25本塁打の1番打者です。
また、野嵜・寺嶋選手も実力派の投手で、この3選手が投手陣を支えています。
中京大中京の大エース・畔柳選手に注目が集まっていた愛知大会ですが、彼に打ち勝っての甲子園。
イチロー選手の母校でもあ愛工大名電が、今年の夏果たしてどこまで勝ち進むことができるでしょう。
実力的には優勝を狙える戦力だと思いますので、Bランクという評価が妥当ではないでしょうか。
まとめ
以上、2021年夏の甲子園大会の優勝予想をやってみました。
Aランク3校、Bランク5校をピックアップしましたが、どこも実力は拮抗しています。
果たしてどの高校が栄冠を掴むことになるのか、今から非常に楽しみですね!!